人気ブログランキング | 話題のタグを見る

例会報告2017.11.24 アドラー心理学 

大阪吃音教室 例会報告
2017.11.24(金)「アドラー心理学を吃音に活かす ~入門編~」

〇 アルフレッド・アドラーのことば
すべての人は対等な関係である
 大人と子供、会社での上司と部下との関係であっても人として対等な関係である。

課題の分離
 あることの最終的な結末が誰に降りかかるか、その責任を最終的に誰が引き受けなければならないかを考える。過去と他人は変えられない。
 自分がどもったとき、相手がどう思うかは相手の課題。

あらゆる悩みは対人関係の悩みである
 吃音自体が悩みにはならない。相手がいることで吃音が悩みになる。人前でどもることで、悩みになる。犬や猫の前でどもっても恥ずかしくない。

〇 アドラー心理学(個人心理学)
アルフレッド・アドラー(1870~1937)
 オーストリア生まれの心理学者・精神科医。欧米ではフロイトやユングと並ぶ「心理学の三大巨頭」の一人。
個人心理学(individual psychology)
 分割(divide)できない全体としての人間を考察する心理学。人間を理性と感情、意識と無意識、身体と心というふうにとらえない。人間一般ではなく、いわば生身の血の通った目の前にいるこの人に関心を向ける。

〇 目的論
 人間の行動は過去の経験や育った環境などの外的要因によって決められるのではなく、自分の目的に従って行動を決定できる。
 「吃音があるから〇〇できない」(原因論)ではなく、〇〇したくない理由を吃音のせいにしている。

〇 ライフスタイル
 性格は生まれつきであり変えにくい。アドラーは、あえてライフスタイルと言った。世界、人生、自分についての「意味づけ」。ある問題を解決する時の対処の仕方、くせ、方法。私たちが生きていく形、生きていく姿というような意味。ライフスタイルは、変えようと思えばいつでも変えられる。
 ライフスタイルを変えるというのは、実は怖いこと。これまで対処したことがない問題に直面するのは怖い。変えないための目的がある。(目的論)

〇 器官劣等性・劣等感・劣等コンプレックス
器官劣等性
 客観的な障害。吃音もある意味器官劣等性に含まれる。
劣等感
 劣等感こそが、人類のあらゆる進歩の原動力となっている。理想の自分と現実との自分との比較で生まれる。
劣等コンプレックス
 強すぎる劣等感。
 「AがないからBができない」「AがあるからBができない」など、本人が実行しないことの口実に使う。

〇 共同体感覚(social interest 他者への関心)
 ドイツ語では Mitmenschlichkeit(ミットメンシュリッヒカイト)。Mitmenschen は仲間。
 人(Mensch)と人(Mensch)が結びついている(mit)という意味。他人は自分の仲間で、自分はここにいてもいいと思える感覚。
自己肯定
他者信頼
他者貢献
 これら3つすべて満たす必要がある。3つは繋がっていて、この3つがぐるぐると回っている。
 自分は他人に貢献できていると感じられ(他者貢献)、そんな自分を肯定でき(自己肯定)、この世の中捨てたもんじゃないなと感じられる(他者信頼)。




by osp_blog | 2017-11-24 00:00 | 例会報告

<< 2017年 忘年会報告     平成29年度 千葉相談会のお知らせ  >>