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例会報告2020.01.31 論理療法 

大阪吃音教室 例会報告
2020.01.31(金)「自分を縛っている考え方に気付く ~論理療法実践~」

〇 アルバート・エルスの体験
 論理療法の創始者、アメリカ人。内気で人前で話すことや、女性に対して恐怖を持っていた。そんな自分を克服するために、18歳の時植物園に行きベンチに座っている女性に片っ端から声を掛けて、2、3分ずつしゃべろうと決める。100人くらいに声を掛け、一人とデートの約束が取れたが、当日彼女は現れないという経験をした。
 それまで女の人と話したり、うまくいかなかったりすることはものすごく怖いことだった。ところが、実際やってみると別に警察を呼ばれたわけでもないし、ひっぱたかれたわけでもない。
 「やってみたら思ったほど怖くなかった。なかには、いいよって言ってくれた人がいた。誰も褒めてくれなくても、またしようという気持ちになった」 この発見が後の論理療法につながっていった。

〇 論理療法の基本(ABCDE理論)
 出来事(A)が結果(C)を生み出しているのではなく、自分の思い込みや捉え方、考え方など(B)が影響して(C)を生み出していると考える。
 この(B)を論駁し思考をやわらくすることでひどい落ち込みを軽くすることが論理療法の基本だ。

 (A)   ⇒   (B)   ⇒   (C)
 出来事      ビリーフ     結果
(あったこと)  (べきである)
           |
          (D)   ⇒   (E)
          論駁       効果
         (でもほんと?) (いい結果)

〇 不適切な感情と適切な感情
不適切な感情・・強い不安、怒り、ひどい落込み
適切な感情・・・気掛かり、不愉快、残念
 論理療法によって不適切な感情を適切な感情に変える。適切な感情は健康的で、次の行動がとれる。

〇 非論理的思考の特徴
 以下の3点でチェックする。
(1) 事実とかけ離れていないか
 「皆から好かれなければならない」「どんな時でも人は私を大事にしてくれなくてはならない」等。
(2) 筋が通っているかどうか
 「大学受験に失敗したので、人生お先真っ暗だ」「吃音だから、幸せな人生を送れない」等。
(3) 自分にとって損か得か
 得であれば変える必要は無い。

〇 論理療法の技法
認知面に働きかける技法
 (認知、考え方、人生哲学に働きかける技法。反論説得法、論駁法、損得勘定法等。)
 大阪吃音教室でよくやっている技法。自分の非論理的思考を論理的思考に変えることで、行動しやすくする。

感情に働きかける技法
 (羞恥心粉砕法。人前でわざとばかなことや恥ずかしいことをする。)
 何度も繰り返し行うことで、恥ずかしい気持ちを無くしていく方法。わざと恥ずかしいことをするのは、なかなか実行することができないので「失敗したら隠さず人に話す」ことから始めるといいのかもしれない。

行動に働きかける技法
 (脱感作法。実際に恐れているものに直面する事によって改善していく。)
 現実場面での「体でおぼえる」方法。論理療法は、想像的でない。不安が小さいことから挑戦するのではなく、不安が大きな苦手なことにいきなり挑戦する。
 人前で話すのが苦手な人は、何度も人前で話すことを繰り返す。電話が苦手な人は、何度も電話に出る。そうすることで、強い不安や緊張を小さくしていく。




by osp_blog | 2020-01-31 00:00 | 例会報告

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