2020年 11月 06日
例会報告2020.11.06 聴き上手になるために
2020.11.06(金)「聴き上手になるために」
一言に「きく」と言っても3種類ある。
・聞く……自然に耳に入ってくる
・訊く……尋ねる
・聴く……特定のポイントを定めて傾聴する
この例会では、このうち「聴く」ことを中心に話を進める。
〇 話しやすい態度、話しづらい態度
相手がどんな態度だと、「話を聞いてくれている」と感じるか?
・相手の身体が動いている。こちらの話に反応している。
・顔をこちらに向けている。
・うなずく。あいづちを打つ。
・質問が返ってくる。
・笑顔で応対してくれる。
・話し手に寄り添ってくれる
相手がどんな態度だと、「話しづらい」と感じるか?
・寝ている。
・仏頂面とか、こちらをにらみつけている。
・腕組みをする。
・こちらの話に無反応。
・視線を落とす。視線をずらす。
・こちらの発言が終わる前に、違う話を被せてくる。
・ずっと顔を見て、早く話せとプレッシャー。
〇 聴き上手になるための10の原則
1 人間に対して興味を持つこと
2 積極的であること
3 公平であること
4 余裕があること
5 謙虚であること
6 我慢強いこと
7 頭が柔らかいこと
8 耳がよいこと
9 目がよいこと
10 人の気持ちに共感できること
〇 傾聴の5つの技法
(1) あいづち
聴き上手の人はあいづち上手。声に出すあいづちと、動きで表すあいづちがある。
A 打てば響く、声に出したあいづち
B 同意のあいづち
C 整理するあいづち
D 促すあいづち
E 身体で打つあいづち
(2) くり返し
相手の使った言葉をそのままくり返す。
(3) 明確化
話し手の感情や考えを、適切な言葉によってはっきりさせる。「あなたのおっしゃりたいのは~なのですね」など。
(4) 感情の反射
相手の気持ちを理解し、相手の感情を言葉にして返す。「恐ろしかったですね」「悔しかったでしょうね」「うれしいですね」など。
(5) 質問
相手をよりよく知るための質問をすることで、相手は「この人は私に関心を持ってくれている」と実感できる。
〇 5つの技法を使う演習
この日の例会の後半はグループに分かれ、「傾聴の5つの技法」を使って話を聴く演習を行なった。参加者の感想から。
・話が進むにつれて、単純なあいづちから、少しずつ深みのあるあいづちになっていって、あいづちが進化していく過程を見ることができた。それが、うまく話し手を盛り上げていた。
・話すのは苦手だが、今日は質問されたので話しやすかった。
・自分が話して質問してくれる喜び、質問したら回答してくれる喜びを感じた。
・職場の雑談などでは、質問はほとんど出ない。たいていの人は聞きっぱなしだ。
by osp_blog | 2020-11-06 00:00 | 例会報告