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例会報告「吃音体験を綴る」 

タイトル:吃音体験を綴る
担当者:西田 逸夫
参加者:15名(初参加者なし)

台風の大雨で運休している交通機関もあり、いつもより参加者が少ない。シンとした会場に、各自が原稿用紙に書き綴る音が、かすかに聞こえている。
通常の例会では、吃音を巡ってさまざまな話し合いが行われ、時には大きな笑い声が響く。そんな大阪吃音教室の会場に、年に一度、静かな時間が流れる。「吃音体験を綴る」例会の日だ。

この例会は、「文章教室」とも呼ばれる。約十年前まで、ある新聞の文芸欄の記者だった方が講師を務め、文章指導の時間を兼ねていた名残だ。
最近は導入部をできるだけ短くして、参加者が文字通り「吃音体験を綴る」時間を長く取るよう、担当は心掛けている。
そんな短めの導入部に、参加者から2つの点を話してもらった。発言を採録する。

〇大阪吃音教室で「吃音体験を綴る」例会を行う意味
・同じ吃音体験でも、人さまざまであることを知る機会になる
・自分の体験を人に伝えることができる
・人の体験に接して勇気づけられる
・読んで共感できる
・自分の経験を客観的に見ることができる
・書き続けることで、自分の成長を実感できる

〇ふだん文章を書くときに心掛けていること
・具体的に書く
・抽象的なことも少し入れ込んで書く
・真実に近づくように考えながら書く
・正直に書く
・素直に書く
・簡潔に書く
・センテンスを短くする
・分かりやすいことばを選びながら書く
・文章だけで語り切るように、余分な説明なしに伝わるように書く
・書いた後に読み直して丁寧な表現を心掛ける
・自分の気持ちを書く

この例会では毎回最後に、書いた体験談を朗読する。この日は、参加者が比較的少なかった関係で、各自に例年より長めに書いてもらうことができた。
毎年のことだが、今年も続きを読みたくなるような、味わい深い作品が多かった。ベテラン参加者ふたりがそれぞれ、大阪吃音教室で話してこなかった体験を披露するという驚きもあった。




【この日初めて吃音体験を綴った二人の感想】
〇大阪吃音教室に通い始めてから、それまで避けていた吃音のことを考えたり話したりするようになった。今日初めて文章にして、吃音について表現するツールが増えた。
〇今日は、大阪吃音教室に来るまでのことを書いた。今度はここに通い始めてからのことを書きたい。

by osp_blog | 2015-07-17 00:00 | 例会報告

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