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第1回「吃音を語る会」(日曜例会) 

第1回「吃音を語る会」(日曜例会)
2014年 6月 29日(日)
担当:鈴木 永弘
参加者:22名(うち初参加者2名)

6月の最後の日曜日、いつも大阪吃音教室の例会を開いている應典院で、第1回「吃音を語る会」(日曜例会)を開催した。
当日は、初参加のおふたり含めて平日でない日曜だからこそという方たちが来られ、ほぼ普段の例会なみの参加人数だった。

前半は、この日初参加のおふたりが吃音を治したいと思って参加され、内おひとりがどんなトレーニング法があるのか知りたいとのことだったので、まずは参加者がこれまでに経験した「吃音を治す努力とその結果」について話してもらった。実際に、一人ひとりが話し始めると、今は懐かしい思い出として若い頃のエピソードを次々に想起する人が続出。一巡する頃には、3時間近くが経過していた。この日ほどたっぷりと、多くの参加者に話してもらうような時間の使い方は、いつもの例会ではとてもできない。
この日の話に出た吃音軽減法を紹介すると、体験発表したのは20人近いのに、ほとんど決まったパターンである。結果はいずれも、まったく効果がないか、あったとしてもごく小さな、ほんの一時的な改善だった。
・発声練習(ゆっくり話す、語頭を伸ばす、など)
・電話練習(上記を電話を通してマンツーマンで練習)
・精神科や心療内科(精神安定剤など)
・自律訓練法

後半は、「吃音の理解」について話し合った。話されたことの一つを紹介する。
赤坂:最初にどもりをカミングアウトしたときは、上司に深刻な言い方で打ち明けた。「そんなことまで言ってくれるのか」と受け止めた上司は、それ以来、自分が職場で困っていないか、とても気を配ってくれた。
最近は、保険の営業の仕事でどもると、「私どもりですねん」と、まるで「左利き」とかと同じような感じで軽く言えている。「どもらしてくださいね」と言ってからだと、営業トークをちゃんと聞いてもらえる。




【初参加者感想】
〇最近、どもりが気になって仕事がおろそかになり、それで余計にどもりが気になるという悪循環だった。心の持ち方をどうするかをこれから考えるとして、どもることは仕方ないので、その分、ほかのことを頑張るようにしたい。
〇今日は本当に、ここに来て良かった。今までバレるのが怖くて、どもりを隠し続けて、しんどかった。次に仕事でどもったら、それを、「どもりますねん」と軽い感じで公表する機会にしたい。

by osp_blog | 2014-06-29 00:00 | 例会報告

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