2012年 04月 13日
大阪吃音教室開講式
担当者:伊藤 伸二、ほかスタッフ全員
参加者:32名(うち初参加者5組6名)
毎年、4月最初の例会(開講式)には、初参加者がたくさん来られる。今年はどもりに悩む5名の方と、付き添いの母親が参加された。
前半は、初参加者の自己紹介、東野晃之OSP会長の挨拶の後、参加者の質問をもとに4つのグループに別れる、という形式でお互いのプロフィールを公表した。
〇いつから吃りはじめたか?
(1) 学齢前
(2) 小学生
(3) 中学生から大学生
(4) 社会人になってから
〇自分のどもりの原因は?
(1) 真似
(2) 遺伝
(3) 何か(病気や食べ物など)悪いきっかけがあって
(4) 不明
※吃音の原因は不明である。この日の例会では、参加者が主観的に、自分の吃音の原因と考えているものについて尋ねた。
〇どもりをカミングアウトしているか?
(1) 家族だけ
(2) 職場や学校で
(3) 一般社会すべて
(4) まったく誰にも知らせていない
〇一番苦手な場面は?
(1) 電話
(2) 人前でのスピーチ
(3) 朗読(本読み、社訓朗唱など)
(4) 雑談
後半は、参加者のさまざまな質問に伊藤伸二が回答した。話題によっては、参加者全体の話し合いになった。
(参加者の質問)
・なぜ、吃音は治らないと考えるのか?
・吃音の症状を軽減させるのは無理か?
・どもりを受け容れるという意味は?
・最近の「治したい派」とそうでない派の動向は?
・その他
※この日の例会は、伊藤ブログでも取り上げられている。
・伊藤ブログ「不本意ながら、どもって生きるより、納得して、どもって生きる」記事
http://www.kituonkokufuku.com/archives/1668953.html
【初参加者感想】
〇これだけたくさんの吃る人たちに会うのは初めてで、カルチャーショックを受けた。ここは素敵な場だと思う。
〇「吃ってもいい」という考え方が、自分にとっては斬新で良かった。
〇親として、これまで理解が足りなかった。吃っている、吃っていないを、表面だけで判断していた。「どもりを隠す苦しさ」のことを、初めて知った。
〇吃るということ自体を、言ってはいけないとこれまで思って来た。今日ここに来てそうでないと分かり、楽になった。
〇今日は良い勉強になった。吃音を持った言語聴覚士として、自分に何が出来るかを考えたい。
〇今まで周囲の誰にも話したことがなかった。気が楽になった。
by osp_blog | 2012-04-13 00:00 | 例会報告