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例会報告「吃音の当事者研究」 

タイトル:吃音の当事者研究
担当者:伊藤 照良、伊藤 伸二
参加者:16名(初参加者なし)

伊藤(伸):「当事者研究」は、北海道浦河町の「べてるの家」で始まった。その「当事者研究」が面白いので、大阪吃音教室でも取り入れることにした。
大阪での「吃音の当事者研究」では、その人の人生全体にスポットライトを当て、その人の人生に吃音が与えた影響を振り返る。そうすることによって、吃る我々にとって参考になることを抽出できると考えている。今回は伊藤 照良(いとう てるよし)さん。




伊藤(照):九州の福岡出身で、吃音のことを大阪で勉強できると知って来阪した。大阪に来ると、北海道の吃音相談会や、吃音研究国際大会などの準備をすることになった。
どちらも、まったく何もないところから手をつけた。人間関係も何もないのに、連絡を色々しているうちに、人のつながりが出来て北海道の相談会を開催でき、結局日本中で、相談会が実現した。
国際大会の準備も、何もないところからスタートした。仲間はみんな、「それはできるはずはない」と思っている中、伊藤伸二さんが「成功しようなんて考えるな、失敗するなら大きく失敗しよう」と言った。実際に、国際大会をやって、大成功だった。
そんな経験から、「何かしようと思えば、何とかなる」と分かった。それが私の出発点だ。ここでないと、そういう経験はできなかった。・・・


【参加者感想】
〇今日の話で、照良さんを一層身近に感じることが出来た。
〇「べてるの家」の創始者、向谷地さんの、「自分の過去は変えられないが、自分にとっての過去の意味づけは変えられる」という言葉が、今日の話にも当てはまると思った。
〇どもりと一口に言っても色々なケースがあると、今日の話で再認識した。
〇ひどく吃りながらも、人前で堂々としゃべる伊藤照良さんの姿に、勇気づけられた。
〇就職活動を控え、面接をどうしようかなどと思っているところだ。今日の話を聞いて、吃っても自分の伝えたいことを一生懸命に伝えたら何とかなると分かり、勇気を貰った。
〇今日は貴重な時間を貰った。
〇吃っていても全然大丈夫だと思えた。照良さんのお話を聞いていて、自分とのあまりの違いに驚いた。
〇今日の照良さんの話を聞いて、普段余り吃らない自分も、もっと吃ってみたくなった。
〇いろいろな会合で、吃っている人を見る。照良さんの吃り方には、かわいらしく飄々として人に親しまれやすいという、照良さんの良いところが出ている。
〇吃る私たちに出来ることは吃ることで、吃ってでも伝えたいことを伝えるようにするという今日の話は、心に染みるものがあった。
〇神戸の吃音教室に何度か行ったことがある。一度、初参加の人が来ていて、照良さんが今日の話し方よりももっとひどく吃っている、ということがあった。その時、明るく吃っている照良さんを見て、初参加者を迎える側の会長さんが一番よく吃っているのも良いなあ、と思った。
〇その人の人柄、誠実さが、その人への信頼感を決める。照良さんの人柄が、人望を形作っていると思う。
〇サラリーマンも大変だと思うが、スピーチセラピストという、滑らかに話すことを期待されている立場の専門職を続けることは大変なことだ。吃ってはいけないと思っても不思議ではないその仕事を、伊藤照良さんは定年の目前まで30年間も勤め続け、吃りながらも自分なりの人生を生きて来たことは見事だ。

by osp_blog | 2010-01-22 00:00 | 例会報告

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