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明けましておめでとうございます 

このブログを訪問された皆さん、新年明けましておめでとうございます。

大阪吃音教室(大阪スタタリングプロジェクト)は、吃音(どもり)の問題と取り組んでいるセルフヘルプグループです。
私たちは、吃音(どもり)は治らないと考えています。しかし、自分たちの考えを押しつける気はありません。自分の吃音を治したい、自分の家族や知人の吃音症状を少しでも軽くしてあげたいと願う人の気持ちを、私たちは尊重します。

吃音(どもり)の問題で悩んでいる、あなたにお尋ねします。吃音さえ治れば、どもりさえしなかったら、自分は人とうまく会話できるのに、人前でちゃんと話が出来るのにと、思っていませんか。人とのコミュニケーションがうまく行かないことを、吃音のせいにしていませんか。




私たちは、吃音を治さないでも、どもったままでも、人にきちんと意志を伝え、社会の中で生きて行くことができると考えています。また、多くの仲間が、どもったままでの人とのコミュニケーションを実践しています。社会人として、生活を営んでいます。


考えて見て下さい。
いま仮に、吃音の画期的な治療法が発見されたとします。その治療法が検証され、改善され、あなたの手に届くところまで普及するのに、何年か、十何年か、あるいは何十年か掛かるでしょう。その治療法であなたの吃音が治るまで、更に何週間か、何ヶ月か、あるいは何年か掛かるでしょう。それまでの間、あなたはどうしているつもりですか。

吃音の治療法が見つかったとしても、あなたの吃音が治るのは、遠い将来です。でも、吃音を持ったままで人とコミュニケーションを取る方法を模索するのは、すぐにでも始められます。どもったままでもコミュニケーションが得意なあなたになれば、遠い将来吃音が治ったとき、更にコミュニケーションの能力が上がる、と考えられますね。(あなたが考えているように、吃音があなたのコミュニケーション能力を下げる要因だとしたら、必ずそうなります。)つまり、今すぐ、吃音を持ったままでコミュニケーション能力を上げる努力をすることは、決して無駄になりません。


私たちは、吃音を治したり、無くしたり、克服したりする対象ではなく、一生つきあって行く対象だと考えています。一生つきあって行く対象だから、吃音のことをよく知ろうとしています。(吃音の問題に深く、長く悩んでいる人も、案外大きな誤解をしているものです。)こうして、吃音についての基礎知識の学習を、吃音教室の大きな柱としています。
また、吃音の当事者である自分自身をよりよく知るために、臨床心理学の幾つかのアプローチで、人間や人と人とのコミュニケーションについて考えています。この目的で、交流分析(TA)、論理療法、アサーショントレーニング、建設的な生き方(CL)、アドラー心理学などを活用しています。
その上で、コミュニケーション能力を高める、さまざまなエクササイズを行います。人の話を聴く力、書いて表現する力、話を組み立てる力などのエクササイズです。

吃音のことで困り、悩んでいる方、大阪吃音教室にぜひお越し下さい。
※例会は毎週金曜夕方ですが、休みの週もあります。年間スケジュールを必ずチェックしてからご参加下さい。


☆★☆参照リンク先☆★☆
【OSP 大阪スタタリングプロジェクト】
・OSP公式ホームページ
http://osaka-kitsuon.com/

【JSP 日本吃音臨床研究会】
・JSP公式ホームページ
http://www.bekkoame.ne.jp/i/chioaki/
・ブログ「伊藤伸二の吃音(どもり)相談室」
http://www.kituonkokufuku.com/


[追記]2011.05.12 OSP公式WebサイトURL変更

by osp_blog | 2010-01-01 00:00 | OSP紹介

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