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例会報告「吃音恐怖と予期不安の克服」 

テーマ:吃音恐怖と予期不安の克服
担当者:伊藤 伸二

参加者:23名(うち初参加者2名)



【誰でも不安を経験する】
伊藤:今日は「吃音恐怖と予期不安の克服」がテーマです。吃音者は、いろいろな不安を抱え込みます。「吃るかも知れない」とか「吃ったらどう思われるか」とか。一体、人はなぜ、不安になるんでしょう。

・参加者全員に、今抱えている不安について話してもらう。

【参加者の持つ不安について考える】
・「大学卒業後に社会人としてうまくやって行けるかどうか不安」と語る参加者の不安について、対処法を話し合う。

・その他、この日の参加者が語った吃音の予期不安について、伊藤を中心にそれぞれの経験したこと、対処法などを話し合った。

【不安への対処法】
〇時間のファクターを考える
伊藤:不安を抱える人にとって、時間は敵でもあるし、味方でもあるんです。
〇不安の原因を考える
伊藤:不安の原因は何なのか、と考える事は有効な場合が多いです。原因を考え、それに応じた開削を取って不安を和らげることができます。
〇最悪の場合を考える
伊藤:何かやる時には必ずリスクを負います。でも、最悪の場合に何が起こるかをきちんと考えれば、リスクに向き合うことが出来ます。
〇ピンチはチャンス
伊藤:吃る人には、人生の中で何度もピンチが訪れますね。でもこれは、考えようによっては大きなチャンスなんです。
〇自己開示
伊藤:自己開示すれば、相手との関係が楽になります。それに、自分自身の整理にもなります。但し、自己開示には危険があるので、それを覚悟する必要があります。
〇とりあえず主義
伊藤:前向きになる必要はありません。行動としては、自分のできることを地道にやってみることが一番です。つまり、「とりあえず、何かする」という「とりあえず主義」で行くのが何よりです。
〇どっちでも良い
伊藤:人が悩む時、右へ行っても左へ行っても、どちらでも構わないのです。どちらかが確実に良いなら、誰でも必ずそうしているでしょう。悩んだのなら、どっちの道もそれぞれに一長一短あるということで、それならどっちを選んでも良いのです。

【初参加者感想】
〇何だか、自分の中に詰まっていたものが、ほどけた気がします。来て良かったです。
〇今日は、将来参考になるような話ばかりでした。有難うございました。

by osp_blog | 2006-10-06 00:00 | 例会報告

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