認知行動療法 

2013.07.05(金)
タイトル:認知行動療法
担当:正原 直樹
参加者:25人(初参加者なし)

この日の例会は、この担当者らしく、事前準備の周到な例会だった。

(キーワードを書いた手作りマグネットシート)
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同じ出来事に対しても、人によって受け止め方が違う。同じ人でも、その時によって違う。
認知行動療法では、そのことを、「認知」がその人やその時の気分によって影響を受けるから、と考える。
ストレスを感じて認知がかたよってしまっている時、それに気づいて認知を直すことが出来れば、マイナスの感情(不安、怒り、落込みなど)を軽くすることができる。

大事なのは「自動思考」。何かの出来事に対してマイナスの感情が起こった時、頭の中に浮かんでいる考え。

〇9つの認知の歪み(大野 裕・伊藤 伸二『認知療法・認知行動療法』2011から)
1. 根拠のない決めつけ
2. 白黒思考
3. 部分的焦点づけ
4. 過大評価・過小評価
5. べき思考
6. 極端な一般化
7. 自己関連づけ
8. 情緒的な理由づけ
9. 自分で実現してしまう予言

「9」が一番認知行動療法の本質を現していると思う、との発言があり、それをきっかけに、自分が一番強いと思っている認知の歪みを、参加者で出して見た。
1から9のそれぞれを挙げる発言、複数の項目を挙げて影響し合っているという発言、すべての項目が同じくらい当てはまるという発言など、参加者一人ひとりの特徴が現れた時間だった。
中に、吃音の最大の問題は予期不安で、「自分で実現してしまう予言」に一番関わりがある、との意見があった。

※この日の例会は、伊藤ブログでも取り上げられている。
・伊藤ブログ「吃音と認知行動療法 逃げるが勝ち」記事
http://www.kituonkokufuku.com/archives/1715594.html




後半は、大阪吃音教室に通い始めて日の浅い参加者から、今抱えている不安を話して貰い、その不安について「コラム表」という技法を使って考えた。

・状況:どういう出来事が起こったのか(起こっているのか)、具体的、客観的に描写する。
・気分:その状況に対して本人が味わった(味わっている)気分を幾つか書き出す。人生で味わった一番ひどいときの気分と比べ、どのくらいの率なのかを%で表す。
・自動思考:その状況で浮かんだ考えを書き出す。本人以外の参加者も、本人の立場に立ってどんな自動思考があり得るか考える。その中から、本人がしっくりする自動思考を選ぶ。
・根拠:本人がそう考えた根拠になる事柄を書き出す。
・反証:自動思考に反するような客観的事実を考える。
・適応的思考:反証をもとに、同じ状況に対して自動思考と異なる受け止め方を考える。
・結果:ここまで書き出した結果、最初に出した幾つかの気分に変化があれば、%で表す。

不安について話して貰った参加者の場合、短時間で70%から50%へと変化した。
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by osp_blog | 2013-07-05 00:00 | 例会報告

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