最新! 世界の吃音事情  

2013.06.21(金)
タイトル:最新! 世界の吃音事情 ~オランダ大会報告
担当:川崎 益彦・徳田 和史・松本 進
特別参加:進士和恵さん(JSP国際部長)
参加者:22名(うち初参加者2名)

この日は、2013年6月10から6月13日にオランダ(ルンテレン)で開催された、国際吃音者連盟(ISA)の第10回世界大会の報告を行った。
この大会には、日本吃音臨床研究会(JSP)から、伊藤伸二、進士和恵、川崎益彦、徳田和史、松本進の5人が参加した。
伊藤伸二が所用で出張中だったが、残る4人が、撮影してきた写真や動画も交えつつ、世界大会の様子、見聞きした世界の最新吃音事情、5人のオランダ滞在記などを披露した。

主な内容は、次の通り。
・伊藤伸二が、基調講演者の一人として、「吃音否定から吃音肯定へのナラティブアプローチ」について講演したこと
・基調講演者の一人は、イギリス人作家のデヴィッド・ミッチェル(代表作は映画『クラウド・アトラス』原作で、ミリオンセラー)で、吃音を肯定する内容だったこと
・大会全体のテーマが、「吃音のタブー打破」であり、吃音治療や症状改善が大きく取り上げられた従来の大会とはずいぶん違ったこと
・7つの基調講演のうち吃音研究者の講演は2つだけで、従来の大会よりずっと少なかったこと
・52の分科会のうち、治療法についての分科会が13で、これも従来より大幅に減少したこと(「タブー打破」の分科会も13)
・会場会場で大会グッズとして「I Stutter, So What?」(私はどもる。それがどうした?)という缶バッジが売られていて、よく売れて品切れになったこと
・胸に大きく「Stuttering is OK!」と書いたノベルティTシャツも人気だったこと
・地元であるオランダの当事者が主催した分科会に、伊藤伸二の基調講演と趣旨の似た内容のものがあったこと

等など、吃音肯定の意見表明が多く行われた世界大会であった。
ヨーロッパの吃音に対する考え方は、吃音治療や症状改善一辺倒のアメリカやオーストラリアの考え方とは違うことがうかがえた。
吃音教室の例会報告は、こうした内容のほか、5人の珍道中ぶりも盛りだくさんで、笑いの絶えない例会となった。



【初参加者感想】
〇今日はびっくりしました。普段考えていないような、スケールの大きな話を聞かせてもらいました。それに吃音についてオープンに話し、真面目に真剣に考えている人たちがこんなにたくさんいると分かりました。
〇自分がどもりだったから、いろいろなことを深く考えることができるようになったと思っています。でも、小さなことで困ることが多く、「どもりのお陰今がある」と「そうは言っても大変」を繰り返す日常です。今日、外国の人たちは堂々とどもっている、という話がありました。私も小さい頃は喋るのが大好きで、少しつっかえながらも、楽しく喋っていました。
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by osp_blog | 2013-06-21 00:00 | 例会報告

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