例会報告「どもりの問題を考える」 

テーマ:どもりの問題を考える(言語関係図を通して)
担当者:堤野 瑛一

参加者:34名(うち初参加者3名)



【「言語関係図」とは?】
堤野:「言語関係図」は、アメリカ吃音学者ウェンデル・ジョンソンが提唱した。「吃音の問題は、吃音症状の大きさの問題だけではない」ということを、図に表現したものである。
「言語関係図」は、下図のように、X、Y、Z軸の3次元で描かれる。
X軸: 吃音症状
Y軸:(吃音者の周囲の)相手の反応
Z軸: 自分の吃音に対する態度、周囲の反応に対する受け止め方
※今回は、各軸の最大目盛りを「10」とした。

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堤野:「言語関係図」で描かれた立方体の容積が大きいほど、吃音の問題が大きいことを表わす。また、立方体の形によって、吃音問題の本人にとっての質が違って来る。

・担当者が用意した「言語関係図」用紙に、参加者全員が自分の「言語関係図」を図化した。その後、小グループに分かれ、お互いが描いた「言語関係図」を見ながら話合った。

参加者が描いた事例
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【Z軸を短くするには】
(全体の輪に戻って)
堤野:X軸(吃音症状)は、自分で変えることはできない。吃音は治らないし、症状が自然に軽くなることはあっても、自分で何かをして軽くするということはできない。
 Y軸(周囲の反応)も、自分で変えることはできない。「過去と他人は変えられない」という言葉がある。吃音への他人の反応は、自分の自由にはならない。
 これに対し、Z軸(自分の吃音観)は、自分で変えることができる。Z軸が変わった結果として、自分の吃音症状は(治らないにしても)変わるし、周囲の反応が変わるかも知れない。

・このあと全員で、「言語関係図」のZ軸を短くすることの意味や方法、それをめぐって考えたことなどを話し合った。

【この日のまとめ】
堤野:今回は「言語関係図」を使って、吃音の問題を考えた。問題を軽くするにはZ軸を短くすると良い、ということを巡って話合った。
 大阪吃音教室では、年間のスケジュールで色々な方面から吃音問題を考える。中でも、Z軸を短くするのに役立つものとして、「論理療法」をはじめ幾つかの考え方を取上げて行く。吃音教室の例会に、ぜひ通い続けて欲しい。

【初参加者感想】
〇吃音対策としてこれまで、発声練習などがあるのではないかと思っていた。気持ちの面を考えるという今日の話は、面白かった。
〇自分は吃音ではないけれど、「言語関係図」は面白かった。
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by osp_blog | 2006-04-28 00:00 | 例会報告

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